シースリー C3 P.0672518A
Skill class
SCOUT
Licence grade
GREENSEED
 旧サイテック社製の汎用ドロイド。
 発条式亜空間方力増幅機関を搭載しており、自力でゼンマイを巻くことで永久稼動が可能。
 色々とややこしいのだが、ドロイドは機械生命体であるが、正確にはいわゆるロボットではない。故にロボット三原則が適用されず、自由なのだ。
 自由であるとはいえ、製造コストもそれなりにかかるので、そのコストに応じた規定金額分の労働が義務づけられている。この義務労働を満了するか或いは残額を何らかの手段で支払うことができれば、晴れてドロイドは自由の身となる。
 シースリーシリーズは主に家事を中心に人類と広く接するホームユース用途として設計され、人類のそれに近い思考パターン・生活行動を実現した。
 機械生命体でありながら飲食や入浴やあんなことやこんなことまで出来てしまったため、またたく間に普及した結果、普及した地域では人口が激減し販売所持製造禁止に追い込まれたという魔性の御禁制ダッ…もとい汎用ドロイドである。
 そういうわけであっという間に駆逐され、サイテック社もその際に倒産したため追加生産もなく、今ではほとんど見かけることはないレアキャラとなった。
 P.0672518A(以下シースリー)は配送ミスで惑星パライソに誤配送されていたのが、返送手続きがゴタゴタで有耶無耶となり、仮のマスターに養われていたところマスターが数年前に雲海ウナギに丸齧られて帰らぬ人となり、そのまま定住して今に至る。
 発注者がなにに使う目的だったのか、シースリーの機能は何故かスカウト技能を中心にセッティングされている。惑星パライソで食い扶持を得るのにはまあ丁度良い能力であり、色々重宝されている。
 機械生命体の癖に大飯食らいで燃費が悪いので、それなりの覚悟が必要である(主に財布の)。

 SCOUT 
 探索において障害となる罠等の危険を察知し、それらの回避や無力化を行う技能の専門家。
 鋭敏な感覚と身軽さを要求されるため、軽装備で戦闘能力も高くはないが、安全な探索を行う為には必須のスキルクラスである。間接武器つまり飛び道具の扱いには長けており、戦闘が回避できない時はアウトレンジでの戦闘がメインとなる。
 彼らがもっとも活躍するのは、お宝が収められたチェストを発見した時である。チェストにはお宝を手に入れようとする者を狙った悪質な罠が仕掛けられており、無事にお宝をゲットするにはこの罠をなんとかしなければならないのだ。この罠を解除することがスカウトの腕の最も光って唸る場面なのである。
 手先の細やかな器用さ、そしてなにより運のよさが要求されるシビアなお仕事なのだ。